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Evergreen(音丸の90年代キャンプスタイル)

大好きな1980~1990年代初期のキャンプ道具に囲まれたサイトで過ごす幸せなひととき。

火熾しを科学する (2)

   

火熾しネタの第2弾は酸素のハナシです。

●酸素のハナシ


燃焼とは燃料の酸化反応であり、燃焼の具合は空気中に含まれる酸素の量によって大いに変化します。

酸素の少ない状態(例えば密閉空間)では火が弱まった末に消え、逆に(人工的に)酸素を増やしてやると火が強まります。

ちなみに、マッチの先端には酸化剤が含まれていて、人工的に、大量に酸素を供給して爆発的に燃焼させています。



●煙突効果


火や炭を熾す際、うちわで扇ぐと火力があがりますね。

これは、上で述べたように、酸素が供給されることで燃焼が促進される訳ですが、気を付けなければならないのは、火が小さいうちはバタバタ扇がないことです。
前回述べたように、大量の低温の空気に炎の熱が負け、消えてしまいます。



さて、炭熾しの道具として各社から様々なチャコールスターターが発売されています。

“煙突効果を利用して簡単に着火…”と説明されていますが、煙突効果ってなんでしょうか?


火熾しを科学する (2)モノが燃えると、当然のことながら燃焼部の空気温度が上がります。

高温の空気は密度が低いため上昇します。(上昇気流)

上昇することで陰圧が発生し、下から周囲の空気を取り込みます。

継続的に酸素が供給されるため、燃焼が促進されます。


チャコールスターターが縦長で、空気を取り込めるよう下が開いているのは、上記が起こりやすいように設計されているためです。


ですから、チャコールスターターに炭を入れるときは、炭を“縦”に入れることをお薦めします。
そのほうが空気がスムーズに流れ、より早く着火できます。

火熾しを科学する (2)縦長の形状で煙突効果が絶大だったFIBI STOVE



●かまど


かまどを作る際、三方を石で囲み、一方向を開けるようにします。

先に述べたように、石で風防を作っておかなければ、炎が小さいうちに風で吹き消されてしまうためです。

また、一方を開けておくのは、酸素を供給するためです。

かまど内でも、煙突効果が起きるよう、手前を開けた“ハ”の字になるよう薪を置いていくのが基本です。



今回は話の内容が当たり前すぎてイマイチでしたね。スミマセン…。





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この記事へのコメント
>くむさん

ボーイ隊も小学6年生から中学3年生まで幅があるので、理解力や実行力にかなり差があります。

理想は、先輩に教えられて自然に身につくことなのですが、年によって人数にかなりバラつきがあり、今期は最上級生が2人、3年目が2人しかいません。

部活動や塾もあり、なかなか人数が揃わないところが悩みのタネです。

音丸音丸
2015年04月20日 11:04
うちの子はオツムが弱いので理解はほぼ無理ですw
なので、何度も経験させて理解は無理でも
こうすれば良いという事を記憶させるようにしてます。

それでも、荷物運びなどしか段取りは覚えてくれませんけど…。
まぁ、のんびりと危険な事を記憶してくれれば良いかなという事で。

くむくむ
2015年04月19日 16:28
〉takagooさん

チャコスタをいただくまでは、毎回きちんと薪割りして火熾ししてました。
着火剤も使ったことなかったんですが、最近はすっかり手抜きでチャコスタ+着火剤です。(^_^;)
音丸音丸
2015年04月18日 09:41
おはようございます。

毎度参考になります。

うちわで扇ぐ=酸素を送り込むをつい忘れて必要以上に強力に扇いでしまいます(笑)

火起こし器、便利ですね~。

takagootakagoo
2015年04月18日 09:03
〉i:naさん

今回のシリーズは、正直、書くのにちょっと時間がかかりました。
話の進め方を何回もやり直したので…。(^_^;)

FIBI STOVE、私も値段を見てたまげました。
おいそれと買えるシロモノではないですよね…。(^_^;)

音丸音丸
2015年04月18日 01:15
こんにちは。

タープのことといい、火熾しといい
こういう風に理論的に説明できるのがすごいなぁって
いつも思います。

FIBI STOVE 欲しいんですが、お値段が・・・

i:nai:na
2015年04月17日 15:55
>たいちちさん

ありがとうございます。

子どもに理解させるのって難しいですよね。

というか、“子どもに理解させる”のではなく“子どもの理解をアシストする”というスタンスでなければならない。


“行なうことによって学ぶ”のが基本ですが、きちんとした理論的な裏づけを示さなければ根底理解には繋がらず、身につかない。

両方必要なんです。


この理論的な部分をいかに子どもたちが分かるように説明するかが難しいとこいろです。

音丸音丸
2015年04月17日 14:44
こんにちは、音丸さん

タープの張り綱から興味深くみさせていただいてます。
非常にわかりやすく、自分の想像が明確に理解できた気がします。
もちろん、自然相手にすべてが公式で成り立つわけじゃないですが、
知っててやるのと、知らずにやるのではずいぶんと違いますよね。

6歳の息子に何かをダメというのは簡単ですが、理解させるのが難しいです。
科学や体験を持って覚えさせて、ちゃんとした大人にさせたいと思ってます。

話はそれましたが、また訪問させてください。
たいちち

たいちちたいちち
2015年04月17日 14:29
>劇団にひきさん

何度もキャンプをされている皆さんには、改めてお話しするほどのことでもないのですが、前回“熱”のハナシをしたので、“酸素”のハナシをしない訳にはいかないな…と思いまして…。

音丸音丸
2015年04月17日 12:55
>はやてさん

熾きた状態の木炭の温度は、木炭の発火点の2~3倍ありますから、やぐらを組んだ煙突効果で酸素供給すればテキメンでしょうね。

音丸音丸
2015年04月17日 12:51
いやいやこういうメカニズムの部分
ぼやぁ〜っとしか意識してなかったので
知識の根拠としてキチンと知っておくのは
大事なことですね^^

劇団にひき劇団にひき
2015年04月17日 12:43
こんにちは

昨日コメントした内容ですが まさにこの煙突効果を 目の前で実践してもらいました♪

炭を三角にやぐら風に組んで 残ってる火力の有る炭で 再生させるとい方法でした

煙突効果で下から赤々となり 美味しい焼き肉だったのは 言うまでもありませんね!(^^)!

はやてはやて
2015年04月17日 12:31
 
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