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Evergreen(音丸の90年代キャンプスタイル)

大好きな1980~1990年代初期のキャンプ道具に囲まれたサイトで過ごす幸せなひととき。

タープの張り綱・地面に対する角度について

   

入門書等ではたいてい「タープの張り綱は地面に対して45度になるように…」と記されています。

記されてはいますが、45度にする理由まで説明されている本は見たことがありません。
(せいぜい“キレイに張るためには…”くらいです)


余談ですが、私は隊(ボーイスカウト)で子どもたちにテントやタープの張り方を教える際、「なぜこのような構造になっているのか? この張り綱を引く意味は? なぜこのような順番で設営するのか?」等々、原理や仕組を必ず説明します。

なぜなら、テクニック(やり方)を教えるだけでは根底理解には繋がらず、簡単に忘れてしまったり、応用が効かないからです。

以下は子どもたちに説明している内容の一部です。


タープの張り綱・地面に対する角度についてタープを張る際、メインポールには二つの力が必要になります。

一つは稜線をピンと張るための水平方向に引く力

もう一つは、タープが飛ばされないようにする垂直方向に引く力

で、これはレクタ、ヘキサ、ウイングの全て共通です。


この水平方向に引く力(0度方向)と垂直方向に引く力(90度方向)が拮抗した角度が45度であり、これが「タープの張り綱は地面に対して45度になるように…」と記される理由です。


ここまでが基本です。


上記はあくまでも原則で、使用する幕や気象条件によって変更する必要が生じます。


タープの張り綱・地面に対する角度について例えば、風が強いとき、大きな幕は風を孕んで浮力が生じるため、サブポールの張り綱は45度の位置よりも手前にペグ打ちします。

つまり、垂直方向(飛ばされないようにする)の力を強くしてやる訳です。


逆に、風の心配がないが雨水がタープに溜まってしまう場合は、メインポール張り綱のペグ位置を45度よりも遠くにします。

水平方向に引く力を強くし、タープの稜線をピンと張ることで雨水をスムーズに流す訳です。

水分を含むと生地が多少伸びるタープが多いのですが、大型タープになるとこれが顕著になり、古いタープでは生地が伸びたままの場合もあります。





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この記事へのコメント
>soyokazefufuさん

ありがとうございます。

ぜひ実践してみてください。(^-^)

音丸音丸
2015年04月15日 09:58
>ごーじぃさん

風が強い場合、メインポールを使わず、太い立ち木を利用するのも一つの方法です。

サイトにちょうどよい木があるとは限りませんが、あったら試してみてください。

音丸音丸
2015年04月15日 09:56
はぁ(^^//).+*

すごいです・・ これだととてもわかりやすく参考になります!!

さっそく今週末、晴れたら実践してみます!!!

soyokazefufu
2015年04月15日 09:14
めちゃめちゃ参考になりました m(_ _)m

Youtubeで見よう見まねで張っていたので…(^^;)

いつも風が強い海辺でのキャンプで利用します!

ごーじぃごーじぃ
2015年04月15日 09:02
〉takagooさん

そうですね。モチベーションを上手にアップしてあげれば、驚くほど急激に成長・上達します。^_^

音丸音丸
2015年04月14日 23:07
こんばんは。

原理からしっかり教えることはいいですね。

子供たちもいい先生に教わって、将来みんなキャンパーですねw

takagootakagoo
2015年04月14日 22:51
>劇団にひきさん

太い立ち木や柵はしっかりしてますから、風が強い時などは有効です。

それに、木の根元でペグを打つと、根を傷つける場合もありますし…。

音丸音丸
2015年04月14日 19:42
立木の利用は良いですね!

なかなか応用が利かず気づかず普通に
やっちゃってましたね笑

参考になりました^^

劇団にひき劇団にひき
2015年04月14日 17:27
>おたまさん

え~、ホントに???

『なに当たり前なことをわざわざ書いてんだ!』と思われるかな?と危惧してたのに…。(^-^;;;

でも“知っていることをまとめる”という作業はイイですよね。

音丸音丸
2015年04月14日 16:50
音丸さん、さすがです!
是非、シリーズ化してくださいw

私なんか、子供に教えながら、逆に教えられてるんですよねぇ。

おたま@naturumおたま@naturum
2015年04月14日 15:58
>masaさん

masaさんのようなベテランの方に講釈を垂れる気は毛頭ありません。

上記は初心者の方向けに書いたものです。(^-^;;;

音丸音丸
2015年04月14日 14:48
>Y&Kさん

子どもたちには、上記も、“ただ教える”だけではダメでして、“自分で気づくように仕向ける”ことが必要なんです。

なので、教え方も工夫しています。(^-^;;;

音丸音丸
2015年04月14日 14:44
参考になりました。

ただキレイに張る感じで

いつも張ってました

すみません〜

masaくん
2015年04月14日 14:20
基本は45度・・・は結構みなさん知ってますよね!

確かに基本を守っていればある程度は行けますが・・・

環境の変化に対応できるスキルは必要ですね!!

子供達も・・・なぜ???ってところが大事なんですよね!!

Y&KY&K
2015年04月14日 14:02
>劇団にひきさん

地べたの種類や状態によっては、ガイラインで雨道を引いて水溜りを作りたくない場合もありますよね。

稜線をピンと張ってやれば、幕全面で均等に雨水を流すことができ、水溜りができるのを避けられる場合もあります。

サイトの関係で遠くにペグダウンできない場合には、丈夫な柵や立ち木に鋭角にグイと引くことも有効です。

音丸音丸
2015年04月14日 13:20
>naru1970さん

気にしながら色々試してみてください。
そのときの状況やサイトに合った張り方を見つけられると思います。

音丸音丸
2015年04月14日 13:16
おっしゃる通りです!!
先日の雨ふりの時はとにかく地盤が緩く
ガイロープを伝って雨水がペグ位置に
水たまり作っちゃいました。
長さはかなり取ってあったので
なんとかなりましたが、雨の時は
ピンと張るのは難しいですね^^

劇団にひき劇団にひき
2015年04月14日 13:04
こんにちはm(_ _)m

ほうほう、全く気にしてなかった( ;´Д`)
見よう見まねで、今まで設営してたんで。

だから、いつもペグ打ち直す事になるんですけどね。

次からは、気にして張ってみますm(_ _)m

naru1970naru1970
2015年04月14日 12:49
 
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