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Evergreen(音丸の90年代キャンプスタイル)

大好きな1980~1990年代初期のキャンプ道具に囲まれたサイトで過ごす幸せなひととき。

タープの張り綱・水平面での角度

   

前回は「張り綱の地面に対する角度」についてお話ししましたが、今回は「水平面での角度」です。

●メインポールの張り綱角度


タープの張り綱・水平面での角度メインポールの張り綱は、レクタ、ヘキサ、ウイング問わず2本引きです。

キャンプの入門書等には『メインポールの張り綱の角度は45~60度にする』と書かれていますが、これもなぜ45から60度にするのかについて書かれてはいません。

45度にする考え方は前回と同じで、“縦方向の揺れに抗し”(縦方向に引く力)“タープの稜線をピンと張る”(横方向に引く力)ためです。


ところが、幕の大きさや種類によっては45度では稜線がピンと張れない場合があります。

この場合は横方向に引く力を増やしてやる必要があるため、角度を60度くらいにする訳です。

前回お話ししましたが、雨で幕が水分を含んで弛んできた際も、角度を60度くらいにする方法が有効です。


●サイドの張り綱角度


タープの張り綱・水平面での角度続いてサイドの引き綱方向ですが、コレは簡単。

ルールはただ一つ、『対角線に引く』だけです。


対角線に引いてやれば幕全体に均等にテンションがかかり、キレイに張れます。

対角線が分からない場合には、幕の中心に向かって引くようにすればOKです。


5角形等のアンシンメトリーなタープの場合も、幕の中心に向かって引きます。



●“しわ”の取り方


最後に、“しわ”の取り方です。

“しわ”は、“しわ”と平行方向のテンションが強すぎることによって発生します。

つまり、“しわ”というよりも引きつっている訳です。

図では左側の張り綱の引きが強すぎるため、左下から右上に向かって“しわ”が発生しています。

よって、テンションが強すぎる左側の張り綱を緩め、反対の右側を少し引いてやると“しわ”が取れます。


これはタープに限らず、テントのボトム等でも全く同じです。



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この記事へのコメント
>takagooさん

出さない、出さない。
そんな大それたハナシをしてる訳じゃないから…。(^-^;;;

私も子どもたちに教える機会がなければ、原理や仕組を説明できるようにハナシを整理することもなかったと思います。

音丸音丸
2015年04月15日 23:42
こんばんは。

理由が分からないと変則や応用ができないですよね。

あっ、私はあまり考えて無かったかも(笑)

このまま連載してキャンプ本出せるんじゃないですか!

takagootakagoo
2015年04月15日 23:19
〉くむさん

私もキャンプ場では絶対に他所様の設営に口出ししませんよ。(^_^;)

私は実際にキャンプに行く前の座学というか自習期間が長かったから、書籍や雑誌類は結構ありましたね〜。(笑)

音丸音丸
2015年04月15日 21:47
こんばんは

今更なにも書くことはありませんけど…
実際キャンプ場行くと「何故にその角度で?」とか
「その張り方だと、突風で倒壊するかも…」と思う事はよくありますね。

でも、お父さんが一生懸命張ってたりすると、その努力が分かるだけに
知らないおっさんがいきなり口出すのもはばかれちゃいますしw

騒がしいサイトの場合は逆にこの角度で風吹けば面白いのにな~なんて思ったりします。

そういえば、初めてのキャンプ時は、ネットで張り方の基本だけ調べていきましたね。
本を買うとか考えもしませんでしたが、見付けたブログが良かったのか
角度や対角線の需要度も書かれてたので助かりました。

くむくむ
2015年04月15日 21:29
〉ゆとりさん

ありがとうございます。

予想外に好評なので、シリーズ化しちゃおうかしら…。(^_^;)

音丸音丸
2015年04月15日 20:32
こんばんは(^^)

おカタイ入門書にも張り方は書いてあっても理由って書いていないように思います。

非常にためになりますね!
ありがとうございます。
対処の仕方もわかって勉強になったのと同時に無性にタープを張りたくなりました(笑)

ゆとりゆとり
2015年04月15日 19:31
〉キャプテンロゴッスさん

キャンプ歴長い方だと感覚で何とかなっちゃうものですが、子どもたちはそうもいかないもので…。

音丸音丸
2015年04月15日 18:24
わかりやすい図入りの解説ありがとうございます!

これは役立ちますね。

どうしても感覚で張ってしまいがちなんで

とても参考になりました。
キャプテンロゴッス
2015年04月15日 18:03
>おたまさん

連載する気はなかったのですが、おたまさんにおだてられ、連載することにしました。(^-^;;;

今は、おカタイ入門書は売れないんでしょうね、ネットも普及してますし…。

音丸音丸
2015年04月15日 16:21
連載きたー!

初心者の方にもベテランの方にも解りやすい説明さすがです。

昔はこういう指南書というか、キャンプに関する書籍が多くあった気がしますが、
最近はアウトドアファッションとガイドブックしかない気が・・・・。

こういう基本を押さえてると、タープ1枚で1日遊べるんですよね。

おたま@naturumおたま@naturum
2015年04月15日 15:46
>naru1970さん

いえいえ、そんなに大したこと書いてませんので、勉強だなんて、そんな…。(^-^;;;

音丸音丸
2015年04月15日 14:38
こんにちはm(_ _)m

勉強になります。
こういう所から勉強しないとダメですね(≧∇≦)

naru1970naru1970
2015年04月15日 14:28
>soyokazefufuさん

理屈が分かっていれば、対応に迷うこともないですよね。(^-^)

サイドのペグ位置変更なんてそんなに大したことではないので、あれこれ悩むくらいなら、「だいたいこの辺だろう」とペンペン仮打ちし、対角線になるよう調整しちゃったほうが早いです。

音丸音丸
2015年04月15日 13:54
あああ!うちまさにそれです、シワと平行方向のテンションが強すぎたこと・・!!!

基本のルールもしらずにシワのばすためにやみくもにひっぱってたし・・

仮打ちって考えもなく、最初からイチ決めるつもりで全力で打ってたし・・(・_・;;;;;;;;;;)

soyokazefufu
2015年04月15日 13:34
>劇団にひきさん

いえいえ、サイトの制約等もあるから、セオリーどおり対角線に張るのが難しい場合もありますものね。

サイドは、とりあえず仮打ちし、後から調整したほうが早い場合もありますね。

音丸音丸
2015年04月15日 13:17
>きんおやじさん

ありがとうございます。

私自身スカウト経験はありませんが、リーダーを10年以上やってます。

子どもたちにも「キャンプは科学だ」と時々言ってます。(^-^)

音丸音丸
2015年04月15日 13:06
これ、頭で分かってまして毎度このように
張るんですが、このロープもっとこっちだよ
とか言われたりすると自信なくて
そう?なんて簡単にペグ場所変えてシワ作る
みたいな事が何回もありました笑
こういう理論的な根拠持っておくことが大事ですね^^
勉強になります!ありがとうございました。

劇団にひき劇団にひき
2015年04月15日 12:15
こんにちは!

すはすばらしい説明ですね~
わ解りやすい‼
ボーイスカウトしてたんですか^^

力学ですね~

きんおやじきんおやじ
2015年04月15日 12:14
 
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