新緑カヤックキャンプ@菖蒲ヶ浜キャンプ場(2)

音丸

2015年06月02日 11:56



夕食


サイトに戻り、昼食の洗い物とお米とぎを済ませたら1時間ほど“まったりタイム”。


彼女は読書、私はカメラを手に場内を回る。

後で分かったのだが、実はZingは落ち葉さんのサイトだった。


昨年9月の3連休の激混みとは打って変わり、利用者は30組くらいだろうか。

岸辺はさすがに埋まっているが、内側に張られているテントは10張りもない。

この日は野外学習でも行なわれていたのか、外国人のファミリーが多かった。
どおりで駐車場に外交官ナンバーの車が何台も停まっていた訳である。


本日の夕食はキムチ鍋。

キムチ鍋の素に肉、野菜、豆腐を入れて煮込むだけの超簡単メニュー。

カヤックメインの1泊キャンプなので時間をかけている余裕は無いだろう…ということでこうなったが、もはや料理と呼べるレベルのものではないため、二人ともすこぶる物足りなく、「もう少し手をかけても良かったね…」と反省。(^-^;;;


日が落ちる頃になると雨がパラつきだす。

ずっと降っているわけではなく、上がってしばらくしてはまたパラつき…という感じ。




明日は早起きして湖上で日の出を迎える予定であるし、ときおり風も吹いていたため、焚き火もせず、22時前には就寝する。



大荒れの夜、夜明け


夜間、次第に雨を伴った風が強くなり、時折タープが崩壊したと思われる物音、相談する話し声、カンカンとペグを打つ音などが聞こえてくる。

2時頃には目が醒めてしまい、その後はうつらうつらしながら4時を迎える。


シュラフから這い出すと、「風、強すぎない?」と彼女が声を掛けてくる。

確かに打ち寄せる波音や風の音を聞く限りではカヤックを出せる状況ではなさそうだ。

「様子を見てくる…」と言い残し、カメラを手にテント外へ出ると、残念ながら湖面は風で波打っている。


男体山の麓方向を見ると既に白み始めている。

あいにくの曇り空でもあるため、湖上で日の出を迎えるのは諦め、砂浜からの朝焼け撮影に切り替える。

そのまま待っていると、ほどなくして空が赤みを帯び始め、ピンク~紫色に景色が変わっていく。



朝のひと漕ぎ、朝食


朝焼けの撮影を終えると、風も治まっていた。“朝凪”というヤツだろうか?


テントに戻り、風が弱まったことを彼女に伝える。

そそくさと身支度を整え、早朝の中禅寺湖へ漕ぎ出す…。

今回はお仲間は誰もいない…。


湖の中ほどまで漕ぎ進め、太陽が昇ってくる方向に舳先を向ける。

何をする訳でもなく、そのまま他に誰も居ない湖面を漂い、静かに時を過ごす…。

1時間ほど過ごしたところで風が強くなってきたのでサイトに戻る。


カヤック(アドバンスドエレメンツ グリーン キングフィッシャー2 コンバーチブル)をバラし、芝生に広げたところで朝ごはん。

昨晩のキムチ鍋に残ったご飯、卵、チェダーチーズを加えた雑炊である。


実はこのチェダーチーズ、昨日のアヴォカドバーガーに入れるのを忘れたものだったのだが、キムチ雑炊に加えることで味に変化が生まれ、思わぬ発見となった。(笑)


撤収、思わぬ出逢い


朝食後にゆっくりコーヒーを愉しんだら撤収開始。

チェックアウト時間は11時なので、朝食が終わると撤収以外にあとはすることがない…。
1泊キャンプはやはりせわしないと思う。(^-^;;;


シュラフを干し、トルテュライトのバックパネルを開いて風通しを良くする。


彼女が洗い物をし、キッチン周りの片づけを進めている間に着々と撤収は進む。


すると「黄缶会の音丸さんですか?」との声が…。

プリムスユーザーのナチュブロガー“落ち葉さん”がわざわざサイトを尋ねてきてくれたのだ。

聞けば、昨日からキャンプ場入りしていたそうで、MSRのZingが落ち葉さんのサイトだという。

私のサイトから見える位置だし、昨日のパドリングでも『あぁ、Zingを張ってる人がいるな』と確認した覚えがある。

つい先日IP-FLA-ALをゲットされたそうで、今回も持参されていたらしい。

チェックアウト間際でちょっとしかお話しできなかったのが悔やまれる…。(^-^;;;

落ち葉さん、次回ご一緒する機会があったら、じっくり型番トークしましょう。(笑)


天気予報では終日曇りの訳だったが、いつの間にか陽も射し、心配していたカヤックの乾燥も問題なくなった。


最後に、メッシュ部分に入り込んでいた大量の羽虫を除去してからトルテュライトも畳み、10時半にはキャンプ場を後にした。



総括



良い意味でも悪い意味でも天気予報&天気に翻弄されたキャンプだった。

金曜日朝の時点での天気予報では雨だったため、一時は彼女からキャンプ中止の意見が出たほど。

金曜日夜の予報で雨の可能性が無くなったため最終的にはGOとなったが、それでも日曜日の午後は雨になる可能性もあったため、延長はしなかった。

ところが、いざ撤収が完了してみると太陽はサンサンと輝いており、暑いくらい。

これなら延長できたじゃないか…と思っても後の祭り。(^-^;;;

まぁ、テントもカヤックも完全乾燥撤収できたので、結果オーライではあるのだが…。



それと、夜間にキャンプ場を見舞った強風も意外だった。

確かに、中禅寺湖は山間の湖だから天候は変わりやすく、菖蒲ヶ浜キャンプ場は湖畔のキャンプ場なので、湖に面したサイトは風が吹くと吹きッ晒しになる。

日曜日に起きた際、少なからぬ数のタープが畳まれていることに気付くくらいだった。

夜中に対応を迫られたキャンパーは大変な思いをしたことだろう。

風対策は常に念入りに…ということを改めて思い知らされた。



最後に、とにかく虫が多かった

日中ももちろんだが、明かりに集まってくる夜間は特に顕著で、トルテュライトのベンチレータ、メッシュパネルは虫でいっぱいになった。

また、フルオープン時に入り込んだ大量の虫のおかげでトルテュライト自体が“虫かご”状態となってしまい、排除に苦労した。(^-^;;;

ここまで多くの虫にたかられたのは初めてだと思う。

設営場所にもよるのかもしれないが、これからこの季節に菖蒲ヶ浜を利用される方は十分に注意されたい。



とは言え、自宅から1時間強という近さ、キャンプ場からカヤックを出せ、景観に優れ、雰囲気も良い菖蒲ヶ浜キャンプ場はやはり素晴らしい。

混雑する3連休等を避ければ、十分快適に過ごせそうなので、今後もカヤックシーズンの土日にゼヒ利用したいと思う。



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