設営、昼食
どうしても外せない用事があったため、彼女のマンションを出発したのは9時半近く。
だが、渋滞もなく快調に車は進み、10時半頃には菖蒲ヶ浜キャンプ場に到着した。
駐車場は予想していたよりもずっと空いている。
すぐに受付を済ませ、リヤカーを借りて荷物を積み込む。
既に10張り以上のテントが設営されており、岸辺の主だったところは埋まっている。
その間に入るのは気が引けたし、日差しを遮るものが無いので暑そうだ。
無理にレイクサイドにはせず、木陰の恩恵が受けられるちょっと内側に設営する。
トルテュライトを湖に向くように配置し、オープンキッチン&ダイニングは木陰に…。
下界よりも気温は低いとは言え、日差しは強く、遮るものが無いとさすがに暑い。
私が設営を続けている間、彼女は昼食の準備。
本日の昼食はアヴォカドバーガー。
昨晩焼いたバンズに、ステーキソーセージ、レタス、トマト、タマネギ、アヴォカドを挟んだもの。
本来はきちんとハンバーグも焼くつもりだったのだが、今回は1泊、パドリングを優先したいということもあり、市販のステーキソーセージに変更した。
手前味噌で恐縮だが、やっぱり手づくりバンズのハンバーガー(厳密に言うとハンバーガーではなくサンドイッチなのだろうが…)は旨い。(^-^)
表札を掲げ、食後のコーヒーを愉しむ。
カヤックで千手ヶ浜へ…
カヤック(アドバンスドエレメンツ グリーン キングフィッシャー2 コンバーチブル)を組み立て、身支度を整え、14時前にはパドリングに出発する。
行き先は定番の千手ヶ浜。
ちょっと風はあるが、カヤックを漕ぐのに支障があるほどではない。
湖面を渡る風を身に受ける心地よさは、やはり他に替え難いものがある…。
天気予報どおり午後はかなり雲が出てきて、写真的にはあまりよろしくないのが残念ではあるが…。
途中、栃窪に寄ってちょっと小休止。
菖蒲ヶ浜~千手ヶ浜間には、栃窪、熊窪という二箇所の白砂ビーチがあり、格好の上陸地点になる。
再びパドルを握り、千手ヶ浜へ…。
千手ヶ浜に着くと、大勢のハイカーに出会う。
ちょうどクリンソウが花を咲かせる時期だからのようだ。
定期観光船も、シーズンとなる6月1日からは千手ヶ浜に立ち寄るようになる。
千手ヶ浜でゆっくり休憩してから、再び湖面へ…。
このままキャンプ場に戻るのはもったいないため、長く南北に広がる千手ヶ浜の端までカヤックを進めてみる。
河口のある南端近くまで行くと、かなりの遠浅になっていた。
湖の輪郭に沿って東進し、俵石へ…。
この変わった岩たちがどのようにして現在のカタチになったのか二人して不思議に思いながら、キャンプ場へと戻る…。
【続く】