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Evergreen(音丸の90年代キャンプスタイル)

大好きな1980~1990年代初期のキャンプ道具に囲まれたサイトで過ごす幸せなひととき。

やっぱりIP-2222は面白い

   

やっぱりIP-2222は面白い
黄缶会古参メンバー“ぴこさん”のIP-2222。渋みを出すため、わざわざ温泉に浸けたという話は今でも黄缶会で語り草に…

1988年に発売されたIP-2222 Daybreakは、デイブレイク(夜明け)という名が示すように、イワタニプリムス初のトランク型ツーバーナー。
シリアルナンバー入りの限定生産品でした。

その最たる特徴は、ボディが真鍮製であるということだが、ネジまで真鍮が用いられており、その徹底ぶりには感服させられる。

やっぱりIP-2222は面白いその後のツーバーナー同様、バーナーヘッドには2243が用いられているが、なんとシングルバーナーとしてのIP-2243そのものがそっくり組み込まれている。

そのため、ツーバーナー特有のグレート(桟)が装備されているにも関わらず、その下にX字ゴトク付きのIP-2243が鎮座ましましている。
つまり、IP-2222はゴトクが二段構えになっているのである。(^-^;;;

上記以外にも『IP-2222がプロトタイプ機ではないか?』と思わせる点がいくつかある。

やっぱりIP-2222は面白い一つは、燃料調整ツマミ。
これもIP-2243のバルブ部分がそのまま組み込まれており、IP-2243の調整ツマミを筒状のパーツが包み込んでネジ留め、IP-2222前面の燃料調整ツマミまでシャフトで延長されている。

どう考えてもバルブのシャフトを延長したほうが動作やコストの面でメリットが大きいと思うのだが、わざわざこの方法を取っていることが、IP-2222がプロトタイプと思わせる要因の一つである。

事実、翌年発売される後継機(廉価版?)のIP-2222ALでは、シャフトを延長した専用のバルブパーツが組み込まれている。

やっぱりIP-2222は面白いもう一つはカートリッジのガイド。
IP-2222は直結式(ボディ下部からバルブにカートリッジをねじ込む)なのだが、カートリッジのアールに合わせたガイドが付けられている。
このガイドももちろん真鍮製だし、パーツのアールがけっこうまちまちのため、一点一点手作業で曲げたのではないかと思われる。

IP-2222ALのガイドが、ボディをパンチした後垂直に起こしただけということを考えると、いかにIP-2222にコストと手間がかけられているかが分かる。

得てして最初の商品はオーバークォリティに陥りがちだが、IP-2222はその典型と言える。

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黄缶会古参メンバー“defdefさん”のIP-2222。オフ会での撮影に向け、バラして磨いたのでピカピカです

発売当時の定価は39,800円。
コールマンの413Hがホームセンターでは9,800円で売られていたことを考えると、ベラボウに高価である。

しかし、使えば使うほど味を増していく真鍮製IP-2222の雰囲気は、ブリキ感満載(コールマンファンの方、ゴメンナサイ!)の413Hとは比較にならない。

また、必要以上のコストと手間をかけたプロトタイプ感は、逆に風格さえ漂わせる。

私を含め、黄缶会のメンバーから畏敬の念を込めて“金閣”と呼ばれる所以である。
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“OSSUNさん”所有の初期モデル(右側)と私が所有する後期モデル(左側)との比較。初期モデルはサイドアームの天板取付部に補強板がありません

IP-2222 Daybreak データ


サイズ:W55xD37xH14cm
重量:6,600g
出力:2,700Wx2
発売期間:1988~1992年
定価:39,800円



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この記事へのコメント
〉Rog@inさん
早々のレス、ありがとうございます。

アニマル柄の缶は商品名がIP-250F及びIP-500Fなので、F缶ないしアニマル缶と仲間うちで呼ばれています。

昔はW缶、U缶、EX缶と色々ありましたが、今はGとTしかなくて寂しいですね。

音丸音丸
2018年10月26日 12:19
 Resが遅くても気にしてませんです。因みにF缶って何ですか?(勉強不足で申し訳ない^^;)
噂では当時のプリムスの社長がキャンプ場に、廃棄してある黄色の空き缶に嫌気がさして、アニマルアートの青い缶が出回ったの、黄色はストックにして、青缶を買い求めた物です。
Rog@in
2018年10月26日 10:11
〉Rog@inさん
お返事遅くなりまして申し訳ありません。

もったいないので是非使ってください。
今なら畏敬の眼差しを向けられると思います。

ちなみに、紺缶というと、F缶でしょうか?

音丸音丸
2018年10月24日 20:32
続けてのコメント失礼します、黄缶じゃない紺缶(青かも・・・)も結構持ってます^^b
Rog@in
2018年08月03日 22:03
お邪魔します。
私もこれ持ってるー!!
当時はちょっと照れくさかったのを覚えてます、スタンドも同じスノーピークだし・・・
懐かしいです、私も孫とキャンプ行こうかなぁ
Rog@in
2018年08月02日 22:11
コメントありがとうございます。
ぜひぜひお孫さんを連れてキャンプ復帰してください。
そして、歴史あるプリムス用品を持って、ぜひ黄缶会オフにご参加ください。(^-^)
音丸音丸
2017年10月06日 19:01
30年位前に子供をキャンプ連れて行こうと思い道具をそろえた。店の親父が同じ燃料を使えるもので揃えたほうがいいよというので、イワタニで統一。その後10年位はキャンプ行ったけど子供も大きくなり道具もしまってその後全く出番なし。
因みに、ランタンやシングルバーナーはもちろん、小物もイワタニで揃えたよ。
あと、当時べらぼうに高いと思ったけども店の親父がこれも買えというので派手で恥ずかしいと思ったけど金色のツーバーナーも買った。
全然意識してなかったけど今でいう「キンカク」。
このブログ読んで昔を思い出したし、折角一式持ってるんだから、孫連れてまたキャンプ行こうかな!!
ホ-チャン
2017年10月05日 22:26
 
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