【レポ】サバイバルキャンプ(2)

音丸

2015年06月10日 07:23




●夕食準備~夕食


火熾し体験が終わったら夕食準備です。

本日のメニューは、ビニール飯、ホイル焼き、ゆで卵。(諸般の事情により、石焼味噌汁は取りやめ、フリーズドライに代えました)


マッチを使えないため、前のセッションで熾した“聖なる火”を移して火熾ししています。


ビニール袋にお米を入れ、持参した“きれいな水”でといだ後、きれいな水を入れてビニール袋の口をしっかり閉じます。

このビニール袋を、水を張った適当な器に入れ、火にかけてご飯を炊きます。

ご飯はビニール袋で密閉されているので、器の水が汚染されていても大丈夫という訳です。



ホイル焼きを作っているところ。

ホイル焼きはツナを使ったものと魚肉ハンバーグを使ったものの2種類作りました。



紙コップに水と生卵を入れ、火にかけます。

水が入っているのでコップが燃えることはなく、ちゃんと茹で卵ができます。




無事にできあがり、「いただきま~す!」

テーブル上にはツナ缶の脂を利用した“ツナ缶ランプ”が置かれています。



●ひとひの終わり


夕食後の点検、班会議が終わったところでスカウトたちに集合をかけ、適当な長さの棒を拾ってくるよう伝えます。

再び集合したところで「スモア」のやり方を説明し、マシュマロ、クラッカー、ビターチョコを配布します。
(ボーイスカウトでスモアをやるのはいったい何年ぶりだろう…)


熾きになった炭にマシュマロをかざして炙り、クラッカーとビターチョコで挟んで食べます。


その後、班長会議を行ない、サバイバルキャンプ1日目は終了しました。



●起床、朝食


午前5時起床。今日は昨日にもまして良い天気。

ほどなくして強い日差しがキャンプ場に降り注ぎ始めたので、指導者の一人が昨日できなかったレンズでの火熾しを始めます。

ガーゼを炭化させた“ほくち”にレンズの焦点を合わせ、赤くなったところでティッシュを投入、燃え移ったら、さらに麻紐で作ったほくちで包み、グルグルと回します。

ボワッと燃え上がったので、ファイアサークルの薪組に添え、どんどん火を大きくしてきます。


午前5時30分、昨晩予想外に冷え込んだにもかかわらず、予定どおり女子組は隊長に朝の挨拶。

男子組も10分ほど遅れて起きてきました。

ここで昨日時間切れでできなかった“メタルマッチ”を使った火熾しを隊長が実演。

あっという間に火がつく様子を見て驚くスカウトたち…。


本日の朝食は缶メシ、じゃがりこサラダ、フリーズドライのスープ。


缶メシとは、要は“空き缶炊飯”のことなのですが、それだけでは面白味がない(?)ので、水の代わりに持参した飲料で炊いてしまおうというものです。

オーソドックスな緑茶から、サイダー、マウンテンデュー、ガラナ、果てはピーチネクターまで…。(笑)

マウンテンデューが意外にイケるというのが今回の発見でした。(笑)



じゃがりこサラダは、皆さんご存知のように、お菓子のじゃがりこを潰したところにお湯を注いで混ぜ混ぜするとポテサラになるというもの。

これもベーシックラインから限定販売品まで全て試してみましたが、全部イケました。(^-^)



●蒸留による飲料水確保


朝食が終わったら、蒸留による飲料水確保の実演です。

汚水(今回は麦茶)を入れたヤカンを火にかけ、ヤカンの口に紙コップを被せます。
紙コップの下には“受け”用のコップを別に置きます。


ヤカンの口から出てきた水蒸気が紙コップで冷やされ、下のコップに落ちるという仕組なのですが…。

この頃には完全な晴天となり、暑いくらい。

紙コップ内で冷やされることなくそのまま蒸発してしまう水分が多く、結局、コップに集まったのは僅かでした。(^-^;;;

この方法を実演する際は、やかんの口に被せたコップで上手く冷やす方法を別途考えなければいけませんね。



以上を以ってサバイバルキャンプの全カリキュラムは終了。

その後は簡易シェルターを解体、後片付けして正午には閉会のセレモニーを行なって解散となりました。



●総括


とにかく、スカウトたちが楽しそうでした。

単に“楽しく過ごす”のではなく、非日常的な取り組み(新しい世界)に真剣に、集中して臨むことが楽しい…という理想的な姿でした。


そんなこともあり、手づくりの弓ぎり式火熾し器で火を熾せなかったのはつくづく残念で、指導した者としては申し訳ない限り…。

6日夜の会議で班長から「リベンジさせてください!」という申し出もあったので、火を熾しやすい材質の組み合わせを調べ、次回は必ず成功させてやりたいと思います。







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