キャンプブームの悪影響!?

音丸

2016年02月09日 12:10


※写真は本文とは関係ありません

■薪ストーブの煙突


先日の親爺キャンプの際、私たちの隣(とは言っても20mくらい離れてるんですが…)で、男性二人がモノポールテントを張っていました。

薪ストーブをINしているらしく、テントの外に煙突が出ているんですが、何やらよろしくない感じの煙が出ています。


あきらかに煙突の高さが足りず、不完全燃焼を起こしているようです。


『うるせぇオヤジだなぁ…』と思われるのもナンなので、しばらく様子を見ていましたが、一向に改善される気配はありません。


翌朝死体が転がっているのはイヤなので、余計なお世話と思いつつ、彼らのテントに行き、「スミマセン」と声を掛けます。


「今行きます~」と中から出てきたのは20代後半と思われる男性。


相手にカチンとこさせたくないので、慎重に言葉を選び、「差し出がましいようですが…」と丁寧に話し始めます。


煙突は横に対して2倍の高さが無ければ、排気がうまくいかないこと。

不完全燃焼を起こすと、最悪の場合、一酸化炭素中毒で死亡する危険性があること を伝えます。


私が伝え終わると、この男性、


「あっ、そうすか」


とだけ言い放ってテント内に戻りました。(「ありがとう」の一言もありません)



帰り際、私の耳には「煙突足りないんだって、あったっけ~」「まだクルマに積んである~」というテント内での会話が入ってきます。


その後彼らは煙突を足し、正常に排気できるようにしましたが、その後も彼らから「ありがとう」の言葉は無く、私が脇を通る際には目を合わせようともしない始末…。┐(-。ー;)┌ヤレヤレ



■キャンプブームの悪影響!?


アドバイスしてくれた相手に「ありがとう」のひとことすら言えないのには、ほとほと呆れましたが、これは明らかに彼らの資質の問題。

また、テント内で薪ストーブを使うのに、何も調べないのも、個人の資質の問題です。


ただ、メディアを始めとしたアウトドア業界が、薪ストINのカッコ良さばかりを強調している弊害の現れとも考えます。

キャンプに限らず、流行に乗ってカタチから入る人は少なく無いですから…。


かつては、11月下旬にキャンプすることすら“奇行”で、キャンプ場には我が家を含めて2組程度しかいませんでしたが、今や12月~2月でも人気キャンプ場は大賑わい、幕内に暖房器具を入れるのは当たり前になりました。


絶対数が増えるということは、それだけ、上で述べたようなキャンパーの数も増えるということになります。


軽佻浮薄なアウトドア・メディアが、結果的には、そんなキャンパーを煽っている…ということになっていませんかね?


日ごろから親しくさせていただいている某ナチュブロガーさんから教えていただいたのですが…

雪が降るから…と言ってノーマルタイヤで東京からS○○Qに向かったワゴン車が途中で立ち往生し、救出されるまでの2時間、道路を不通にした。しかもその間、中の5~6人はワイワイ騒いでいた ということが新聞沙汰になりました。(詳しくはコチラ


これも完全に彼らの資質の問題ですが、「雪中キャンプ、カッコイイ~!!」というイメージ偏重の悪影響とは思いませんか???


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